- Blog記事一覧 -腰痛と食事の関係 胃編
前回は「腰痛と食事の関係 肝臓編」でしたが、
今回は「胃」のお話しです。
【胃の働き】
胃の働きはもちろん「食べた物の消化」です。
よく「胃もたれで食欲が…」「胃の調子が悪い」など、耳にしますよね。
前回の肝臓は「沈黙の臓器」でしたが、胃は、肝臓と違って、反応が強く出ます。
そのため「少し調子が悪いのかな」と、胃腸薬などを飲むだけで、済ませてしまう方も、少なくないと思います。
以前、お話ししたように、体は、食べた物でしか、作られません。
質の良い食事は、体を健康にさせる為に、必須です。
食事をしなければならないのに、食欲が、なくなってしまうのは、なぜなのでしょうか?
それは、体からの、黄色信号です。
その黄色信号を、毎日のように感じる方、年中繰り返し感じる方は、胃にかかる負担が、強すぎるのかもしれません。
そして、肝臓と同様に、胃への負担も、腰痛や、その他の痛みの原因となってしまいます。
【胃を疲労させてしまう食事】
胃が原因で、体の痛みを引き起こすという事も、ざらに起こり得ます。
それでは、どんな食べ物が、胃に負担を、かけていくのか、みていきましょう。
○消化の悪い物
油が多い食べ物や、牛乳は、消化が悪いので、胃に負担をかけてしまいます。
不調を感じるときは、天ぷらやフライなど、揚げ物は避けましょう。
○消化しにくい炭水化物
冷やご飯やチャーハン、お寿司は、消化しづらいので、胃に負担を掛けてしまいます。
胃の調子が良くなるまで、これらは、ある程度、量を控えましょう。
○堅い野菜
キャベツの芯や、生のニンジン、大根などの硬い野菜や漬物などは、消化に時間がかかり、食物繊維も豊富なので、胃に負担を掛けてしまいます。
漬物のような、塩辛い食べ物は、胃の粘膜を刺激するので、胃痛をさらに強めてしまいます。
○刺激物
辛い食べ物やニンニク、梅干し、カフェインが含まれた飲み物は、胃に大きな刺激を与えてしまうので、胃の調子が更に悪化してしまいます。
好みのものであっても、胃の調子が悪い時は、控えましょう。
○甘い物
甘さは、胃の粘膜を刺激してしまい、胃に大きな負担を掛けてしまいます。
胃の調子を崩しやすい方は、甘いもの好きが多いとも言われている程です。
甘い物は、なるべく避けるようにしましょう。
○タバコやお酒
タバコやお酒は、胃に直接負担をかけてしまいます。
特に、胃が荒れている時には、更に大きな負担を掛けてしまいます。
お酒も胃にとっては、刺激物です。
お酒は絶対飲まないようにしましょう。
○カフェインが入った飲み物
カフェインは、胃に大きな負担を掛けてしまいます。
胃の調子が悪い時は、カフェインの摂取は控えましょう。
緑茶やコーヒー、紅茶などは、胃の調子が戻るまで、控えましょう。
栄養ドリンクや、エナジードリンクは、大量のカフェインが入っているため、あまり、おすすめできません。
以上のような食事を続けていると、特別なことをしていなくても、どんどん、胃に負担をかけて、疲労してしまいます。
【胃の状態が、腰痛の要因に】
胃が疲労してしまうと、どうなっていくのでしょうか?
胃は「みぞおち」と「へそ」の中間の高さにあります。
食べ過ぎや、消化しづらい物を食べ続けて、負担がかかると、胃の位置が、下がってしまいます。
胃が真っ直ぐ下がってしまうため、体の構造に、前後の問題を作ってしまいます。
この前後の問題は、骨盤から頸椎まで、歪みを作り、腰や背中の筋肉、腹筋群を緊張させ、腰痛や、その他の痛みの原因となっていきます。
また、猫背などの姿勢を、強く作ってしまい、恥骨や大腿部にも、負担をかけるので、腰痛だけでなく、膝にも影響を与え、膝の痛みも発生させます。
よく「腰も膝も痛くなるのは年齢だから」という方が、いらっしゃいます。
しかし、症状がある患部だけの問題ではなく、体の全体的な異常や、内臓への負担も全てが関わって、痛みを作る原因となってしまうのです。
症状は、普段の生活の中で、自分で引き起こしています。
普段通りに食事をしていても、好みの物ばかり食べていたりすると、いつかは疲労してしまいます。
少し、調子が悪いと感じる時は、胃に優しい食べ物を選んで、休ませてあげてくださいね。