- Blog記事一覧 -腰痛と食事の関係 肝臓編
前回「腰痛と食事の関係」で、食べた物でしか、体は作られないと、お話をしました。
細かく、どんな物を食べると、体に影響が出ていくのかを、これから、何回かにわけて、説明していきます。
今回は、肝臓について、お話ししていきたいと思います。
【肝臓の機能】
まずは、肝臓の機能について、少し説明していきましょう。
1.栄養を取りこんで、体が使える状態にする。
よく、アルコールを肝臓で分解すると言いますが、これは、代謝機能に分類されます。
他にも、胃腸で、消化吸収された物質を、体で使えるエネルギーに、変換したりします。
そして、作ったエネルギーを、必要な時まで、蓄えておきます。
2.体にとって、有害な物質を、体外へ排出する。
食べ物や飲み物から、体内に入ってきた、栄養にならない、有害物質を、体内に残さぬよう、排泄させます。
これを、解毒作用といいます。
3.胆汁という、消化液を分泌させ、腸での、消化吸収を、手助けします。
肝臓は、食事で、得た栄養を、取り込んで、エネルギーとして、備蓄までしてくれる、働き屋さんなんです。
【肝臓を疲労させる食事】
そこで、本題の肝臓を、弱らせる食事を解説していきましょう。
肝臓に負担をかけてしまうものが主になります。
○食品添加物たっぷりの加工食品、菓子、ジャンク・ファーストフードなど
食事に入っている、添加物の分解・解毒を、肝臓が行います。
摂りすぎると、肝臓に、負担がかかります。
○脂がたっぷりのもの全て
揚げ物など、脂っこいものを、食べる量だけでなく、調理に使う、油の質が悪いと、肝臓にとって、負担となります。
○アルコール全般
一般的な、酒類だけでなく、栄養ドリンクなどにも、含まれています。
○薬やサプリメント
薬やサプリメントは、体調を整える作用もありますが、摂りすぎたりすると、肝臓に負担をかけてしまいます。
服用は、専門家の指導のもとにしましょう。
○タンパク質やビタミン類の摂り過ぎ
タンパク質やビタミンは、肝臓の働きに重要ですが、過剰なタンパク質やビタミン類は、
逆に、肝臓の仕事を増やしてしまい、疲れさせてしまいます。
食事をバランスよく摂っていれば、十分摂れている事が多いので、無理に増やす必要はありません。
○偏った食事
肝臓は、様々な栄養素を、必要としています。
偏った食事では、偏った栄養素しか摂取できないので、肝臓の仕事量を、増やし過ぎることがあります。
○濃すぎる味
濃すぎる塩分や糖分、酸味、苦味、辛味などは、体内のミネラルバランスを崩してしまいます。
バランスが崩れると、これらのバランスを、管理している肝臓に、負担がかかってしまいます。
○飲み過ぎ、食べ過ぎ
肝臓の仕事が増え過ぎてしまい、肝臓が疲労しやすくなります。
○夜遅い時間の食事
夜9時以降は、消化酵素である、胆汁の分泌が、されにくくなります。
胆汁が、分泌されない状態で、食べた物の消化吸収が行われると、腸内環境が悪化します。
腸内環境が、悪化すると、毒性物質が、体内に発生しやすくなりますので、解毒を担っている、肝臓の仕事量を、増やしてしまいます。
○食物繊維の不足
食物繊維は、腸内の、いらないものを、からめ取って、体外へ、排出してくれます。
食物繊維の不足は、肝臓に、負担をかけます。
以上のような食事で、肝臓に負担を、かけすぎてしまうと、肝臓そのものも、疲労で、硬くなっていってしまいます。
では、肝臓が硬くなってしまうと、体はどうなっていくのでしょうか?
【肝臓の状態が腰痛の原因を作る】
肝臓は「みぞおち」の右側、肋骨の下に、ほとんどの部分が、隠れています。
肝臓が硬くなってしまうことにより、右側の骨盤や背骨が歪み、構造的な異常となって、左右の問題を作って、筋肉を緊張させ、腰痛の原因となります。
また、骨盤だけでなく、右肩の位置が下がってしまい、首にも影響を及ぼしてしまいます。
結果、腰痛だけでなく、寝違いを発生させたり、慢性的な首や、肩こりの原因となっていきます。
肝臓は「沈黙の臓器」とも言われ、ちょっとやそっとの負担、疲労では自覚症状はありません。
もし、先程挙げた内容に多く、当てはまったり、何か突出して、該当する方は、今日から、生活を変えていきましょう!