- Blog記事一覧 -気象病を知っていますか?整体で改善も
梅雨時や台風の季節になると、頭痛やめまい、肩こりや腰痛がひどくなるなど体調の不調を訴える方が増えます。
雨や台風の接近時に頭痛やめまいが起こるというあなたは、気象病かもしれません。
今回は気象病について解説します。
【気象病はなぜ起きる?】
気象病を専門に研究している医師(名古屋大学・佐藤純教授)によると、メカニズムは以下のようになります。
1)耳の奥の内耳にあるセンサーが気圧の変化を感知する。
2)内耳が「揺れている」と脳に信号を出す。
3)一方、視覚からは「揺れていない」というシグナルが送られる。
4)脳が混乱し、交感神経が反応。
5)結果、頭痛やめまいなどの症状を引き起こす。
また、古傷が痛んだりするのも、交感神経が患部を刺激するためと考えられています。
肩から上の症状が多いようですが、関節痛や腰痛を訴える方もいます。
【アメリカやドイツでは気象病の予報も】
気象病は、気圧・温度・湿度の変化で起きるので、研究の進んでいるアメリカやドイツでは、気象病予報を行っています。
事前に体調の変化がありそうな日を把握できるため、ストレスの軽減になります。
日本ではこのような予報はありませんが、スマホなどで使えるアプリが開発されています。気象予報士のアイデアから生まれました。
「頭痛―る」というアプリで、無料で使えます。
6日後までの予報を、わかりやすく、見やすい画面で確認できます。
【酔い止めが有効な場合も】
出ている症状によっては、酔い止めの薬が有効な場合もあります。医師・薬剤師に相談してみましょう。
酔い止め薬よりも手軽なものとしては、「酔い止めバンド」があります。
これは、腕の内側にある「内関」というツボを刺激するものです。
内関は自律神経を調整するのに、有効なツボです。
【■予防のカギは、血液やリンパの流れの改善】
気象病の発生するタイミングや症状の現れ方は人それぞれですが、専門医によると、耳の周りの血流が悪く、内耳の中のリンパ液が滞っている人が多いということです。
日常的に耳の後ろを指で押したり、手を使って首を横側に伸ばしたりして、血液、リンパの流れを良くすることが予防につながります。
また、整体を受けることも、有効です。
身体を根本から整えることで、血流やリンパの流れがよくなって、不調を訴えることも少なくなります。
アプリや薬も使いながら、気象病とうまくつきあうと、健康的な生活を送ることができますよ。